登山だけでもトレーニングになりますが、そんなにしょっちゅう行けるわけではありません。そこで普段から脚トレを行い登山力を鍛えておくことにより登山が楽に、楽しくなると思います。また、脚トレはそれ以外にもやるべき理由があります。現在私が行っているメニュも含めてご紹介します。
脚トレの効果

① 筋肥大・筋力向上(最も直接的な効果)
脚は人体で最大の筋群(大腿四頭筋・ハムストリングス・臀筋)を含みます。ここを鍛えると、
- 下半身の筋量増加(太もも・お尻)
- 最大筋力の向上(スクワット重量など)
- 体幹の安定性向上(特に高重量種目)
が起きます。
特に スクワット は「キング・オブ・エクササイズ」と呼ばれ、全身の筋発達に波及効果があります。
② 基礎代謝アップ・体脂肪減少
筋肉量が増えると安静時のエネルギー消費(基礎代謝)が上がります。
- 脚は筋肉量が多い → 代謝への影響が大きい
- 消費カロリー増加 → 脂肪が落ちやすくなる
さらに、脚トレは消費カロリー自体も高いです(全身運動になるため)。
③ ホルモン分泌(間接的に上半身にも影響)
高強度の脚トレでは
- テストステロン
- 成長ホルモン
の分泌が増えます。これにより、
- 上半身の筋肥大も促進
- 回復力の向上
が期待できます。
④ 運動パフォーマンス向上(実用性が高い)
登山・ラン・日常動作に直結します。
- 瞬発力(ジャンプ・ダッシュ)
- 持久力(長時間歩行・登山)
- バランス能力(片脚動作)
例えば、登山をする場合、
- 急登での推進力アップ
- 下りでの衝撃耐性向上(膝の負担軽減)
にかなり効きます。
⑤ ケガ予防・関節の安定
筋力がつくことで、
- 膝関節の安定(特に大腿四頭筋)
- 股関節の安定(臀筋)
- 足首のコントロール向上
結果として、スポーツや登山での故障リスクが下がります。
⑥ 姿勢改善・見た目

意外と重要なのがここです。
- 骨盤の安定 → 猫背改善
- ヒップアップ → シルエット向上
- 全身のバランスが良くなる
上半身だけ鍛えて脚が弱いと「アンバランスな体型」になります。
おすすめ脚トレ種目
| 種目 | 主に効く部位 | やり方 |
|---|---|---|
| アップダウン(段差昇降) | 大腿四頭筋、臀筋、ハムストリングス、体幹 | 段差に片脚で乗り、体を持ち上げる→ゆっくり下ろす。上げる脚だけで動く(反動NG)。膝はつま先と同じ向き。下ろしを2〜3秒かけると下り耐性が強化される。 |
| カーフレイズ | 腓腹筋、ヒラメ筋(下腿三頭筋) | かかとをしっかり下げ→最大まで持ち上げる。可動域フルが前提。壁や段差を使うと効果↑。膝伸ばし=腓腹筋、膝軽く曲げ=ヒラメ筋寄り。反動を使わずコントロール。 |
| ブルガリアンスクワット | 大腿四頭筋、臀筋(特に大臀筋)、内転筋、体幹 | 後ろ脚を台に乗せ、前脚で上下。前脚7〜8割で動く意識。上体やや前傾で臀筋寄り、直立で四頭筋寄り。膝は内側に入れない。可動域は“股関節が十分曲がる深さ”まで。 |
| ジャンプスクワット | 大腿四頭筋、臀筋、ハムストリングス、ふくらはぎ(瞬発系) | スクワット→爆発的にジャンプ→着地を静かに吸収。着地の安定が最重要(膝とつま先の向きを一致)。回数は少なめ(5〜10回/セット)で質重視。疲労下での乱れはNG。 |
| スクワット | 大腿四頭筋、臀筋、ハムストリングス、体幹 | 足は肩幅前後。股関節から折る→膝とつま先同方向でしゃがむ。背中は丸めずニュートラル。かかと荷重を意識。下ろし2〜3秒でコントロールすると下り対策にも有効。 |











登山時のザックの重量を想定して、基本的に重量10kのベストを着て行っています。
ジャンプスクワット時は、腰を痛める可能性があるので使用はしていません。
上半身の筋トレにも使用しています。
登山に行けない時は脚トレをやった方が良い理由
① トレーニングの原則:可逆性(使わないと落ちる)
筋力・持久力は刺激が途切れると低下します。
- 筋力 → 2〜3週間で低下開始
- 筋持久力 → 比較的早く低下
登山は週1未満になることが多いので、間が空くと
- 脚の出力
- 下り耐性
が確実に落ちます。
脚トレはこの“空白期間”を埋める手段です。
② 登山は「良いトレーニング」だが「偏り」がある
登山だけだと、
- 一定ペース(低〜中強度)
- 同じ動作の繰り返し
になりやすいです。
一方で脚トレは、
- 高強度(筋力)
- 低回数(神経系)
- コントロール(ゆっくり動作)
など、登山では不足しがちな刺激を補えます。
③ 下り耐性は“登山だけ”では足りない
重要ポイントです。
下りで必要なのは
- エキセントリック筋力(ブレーキ力)
ですが、これは意識的に鍛えないと伸びにくい。
例えば:
- ゆっくり下ろすスクワット
- 段差でのコントロール動作
こうした刺激は登山単体では不足します。
④ 筋力が上がると登山が「軽くなる」
脚トレで絶対筋力が上がると、
- 同じ体重+ザックでも相対負荷が下がる
例:
- 筋力MAXの50%で登っていた → 40%になる
この差はかなり大きく、
- 疲労の蓄積が減る
- 行動時間を伸ばせる
⑤ ケガ予防(特に膝)
登山のトラブルの多くは
- 膝痛
- 太ももの張り
です。
脚トレをしていないと、
- 関節に負担が集中
- 下りで壊れる
逆に鍛えていると、
- 筋肉が衝撃を吸収
- 関節のブレを抑える
⑥ フィジカルの“ベースアップ”ができる
登山だけでは
- 現状維持になりやすい
脚トレを入れることで、
- 急登が楽になる
- ペースが上がる
- 長距離に強くなる
=明確にレベルアップします
まとめ

脚トレはきつい😓しかし、登山に行かない日でも筋トレをして筋肉をつけることで登山がより、楽に、そして楽しくなります。
50代以降の人生を健康で楽しむためにも日々の生活に筋トレ習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。
筋肉は何歳からでも成長します。