
静岡市葵区、安倍奥の奥座敷・梅ヶ島温泉。
そのさらに奥、標高1918mの八絋嶺は、冬の澄んだ空気の中で富士山や南アルプスの大展望を味わえるご褒美の山です。
今回は梅ヶ島温泉駐車場からスタートし、トレーニングも兼ねた登山を楽しんできました。
駐車場からは、目指す八絋嶺の姿が見えます。頂上付近は白くなっています。
なんだろう?と思いながら登っていてその景色を見た時には感動しました。
静岡市中心部から約1時間半。温泉街の駐車場は広くて停めやすく、トイレも完備されているので安心です。
なんとトイレはウォシュレット付きです。

◆駐車場〜登山口

AM 8:00
気温は、3℃。梅ヶ島温泉街は朝の冷たい空気に包まれ、湯けむりがふわっと立ち上がっていました。
登山口へは温泉街の奥へと進み、少し舗装路を歩いていきます。
道中には案内板もあり迷う心配はありませんが、冬季は凍結に注意。
序盤は植林帯の登り。朝の柔らかい光が差し込み、空気が澄んでいて気持ち良い。
落ち葉を踏む音だけが響く静かな山歩きで、早くも心がリセットされていく感覚。



◆尾根道〜ブナ帯へ
歩き続けること約1時間。
徐々に傾斜が増し、息が上がりますが、振り返ると富士山がチラリ。
「おお、来てよかった」そんな瞬間。
標高を1300mくらいになると、樹林帯から抜け、日差しが眩しくなってきます。
ところどころでとても良い景色も見ることができます。
前半は、結構斜度がきつくてしんどいです💦
しかし、尾根に出ると疲れも吹き飛ぶくらいの良い景色が広がります。
南には、静岡県の山々が。東側には富士山がドーンと。




そして今回は、初めての樹氷を見ることができて感動🥺
樹氷が太陽に照らされてボトボトと落ちている風景にも感動しました。




この後山頂までは、ずっと絶景が続きます。
◆八絋嶺 山頂到着

AM 10:00
標高1918mの八絋嶺。
広い山頂ではなく、木々に囲まれた小さな空間ですが、ところどころから富士山と南アルプスが覗きます。
雪が残る日もあるので、冬期は軽アイゼンがあると安心。
ザックをおろし、水分補給と行動食でエネルギー補給。
キーンと冷えた空気の中で富士山を眺めながらの休息…本日の最高の瞬間です。
ひとり静かに山頂で過ごす時間。
「またここに帰ってきたい」
そんな気持ちにさせてくれる山でした。
◆下山開始〜温泉へ
AM 10:30下山開始
下りは足元に気をつけながら、リズム良く。
落ち葉で滑りやすい場所もありつつ、無事に梅ヶ島温泉へ戻ってきました。
PM 12:10 下山
下山後のお楽しみといえば…もちろん温泉!
梅ヶ島温泉は弱アルカリ性の美肌湯で、しっとり感が心地よいです。
疲れた身体をじんわり癒やしてくれました。
◆今回のルートと難易度
- コース:梅ヶ島温泉駐車場 〜 八絋嶺 往復
- 総時間:約4時間(休憩含む) 距離:約8km
- 標高差:約1,100m
- レベル:中級(体力がやや必要)
体力的には少しキツい部分もありますが、(特に前半。)
休憩を挟みながらゆっくり歩けば問題ありません。
◆まとめ
- 静岡市内からアクセスしやすい2,000m級
- 富士山と静岡県の山々の絶景に癒される
- 下山後は温泉で回復できる最高のご褒美コース
安倍奥の山は派手さはないけれど、
歩くほどに味わい深くなっていく山域。
今回の八絋嶺も、まさにそんな「静かな名峰」でした。
季節を変えて、また訪れたいと思います。