姫路城を後にして、次に向かったのは兵庫県朝来市にある竹田城跡です。

今回の中国地方ドライブ旅行では、ぜひ訪れてみたいと思っていた場所の一つ。戦国時代の歴史に思いを巡らせながら、山の頂上に築かれた城跡を自分の目で見てみたいと思っていました。

竹田城といえば、雲海に浮かぶ「天空の城」として有名です。写真で見たことがある方も多いのではないでしょうか。

今回はあいにくの雨模様でしたが、それでも実際に訪れてみると、写真だけでは伝わらない迫力がありました。

姫路城から北へ。山陰地方へ向かうドライブ

姫路城を見学した後、車を北へと走らせ、竹田城跡を目指します。

姫路城のような大きな平城とは違い、竹田城は山の頂上に築かれた山城です。戦国時代、各地で勢力争いが繰り広げられていた時代に、この地域がどのような役割を果たしていたのか。そんなことを考えながらのドライブでした。

戦国時代といえば、織田信長や豊臣秀吉が勢力を拡大し、各地の武将たちが領地をめぐって争っていた時代です。

竹田城がある但馬地方も、そうした勢力争いと無縁ではありませんでした。竹田城は交通や地域支配の面でも重要な場所に築かれ、時代の移り変わりの中で役割を担ってきた城です。

歴史の教科書やテレビ番組で見聞きしていた戦国時代。その舞台の一つとなった場所を実際に訪れるというのは、やはり特別なものがあります。

「こんな山の中に、本当に城があるのか」

そんな気持ちもありましたが、車を進めていくと、周囲の景色は次第に山深くなっていきます。

ただ、山の中とはいえ、車でのアクセスに特に困ることはありませんでした。道路も走りやすく、ドライブ旅行の目的地としても訪れやすい場所です。

車で行けるのは「山城の郷」まで

竹田城跡を訪れる際に、まず知っておきたいのが駐車場と登城方法です。

一般車両で行けるのは、観光施設「山城の郷」まで。そこに車を停めて、徒歩やタクシー、運行日によってはバスなどを利用して城跡を目指します。

今回は山城の郷に車を停め、徒歩で登ることにしました。

山の頂上にある城跡と聞くと、かなり険しい山道を登らなければならないような印象があります。しかし、山城の郷から続く西登山道は舗装されており、登山というよりもハイキングに近い感覚です。

もちろん、上り坂を歩くことになるので、ある程度の体力は必要です。それでも、普段から歩いたり運動したりしている方なら、無理のないペースで楽しめる道だと思います。

ただし、天候や体調によって負担は変わります。歩きやすい靴を用意し、雨の日は滑りやすい場所にも注意したいところです。

道を歩きながら、ふと考えます。

今は舗装された道を歩いていけますが、戦国時代にはどうやってこの山頂まで物資を運び、城を築いたのでしょうか。

石垣に使う石を運ぶだけでも大変だったはずです。重機もトラックもない時代に、これほどの山の上に城を築く。そのことを想像するだけでも、昔の人々の労力が伝わってきます。

登山道を進むと、少しずつ石垣が見えてくる

歩き始めてしばらくすると、周囲の景色に変化が現れます。

それまで山道を歩いていたところに、竹田城跡の石垣が少しずつ見えてきます。

この瞬間、目的地に近づいていることを実感します。

山の中を歩いてきた先に、突然、立派な石垣が姿を現す。普通の観光地とは違う、山城ならではの雰囲気があります。

さらに登っていくと、石垣の規模や配置がだんだん分かるようになってきます。

竹田城跡は、単に山の上に石垣が残っているというだけではありません。山の地形を生かしながら、曲輪と呼ばれる平坦な場所が配置され、石垣が築かれています。

実際に歩いてみると、地形そのものが城の一部になっていることがよく分かります。

平地に建てられた城とは、そもそも発想が違うのでしょう。

山の斜面を利用し、限られた場所に城の機能を集める。自然の地形を巧みに利用した戦国時代の築城技術には、感心させられます。

山頂から見渡す景色は圧巻!

そして、さらに進んでいくと、竹田城跡の全体像が少しずつ見えてきます。

石垣が連なり、山の頂上に城が築かれていたことが実感できる景色です。

周囲には山々が広がり、眼下には但馬の風景が見渡せます。

ただ、残念だったのは当日の天気です。

途中から雨が降り始め、空もどんよりとした雲に覆われていました。晴れていれば、遠くまで見渡せる素晴らしい景色だったと思います。

それでも、頂上付近から見た景色は十分に圧巻でした。

山の頂上に石垣が築かれ、その周囲に広がる山々。人工的な建造物と自然の地形が一体となった風景には、独特の美しさがあります。

ここで、改めて強く感じたことがあります。

「こんな山の頂上によく城を造ったなあ」

本当にそう思いました。

そして、もう一つ。

「こんな城、攻めるのは無理でしょ!」

思わず、そんな感想が出てきます。

もちろん、実際の戦いは地形だけで勝敗が決まるわけではありません。兵糧や水の確保、守備兵の数、周囲の勢力関係など、さまざまな要素が関係します。

それでも、ここまで登ってきた自分の体験を踏まえると、攻める側の大変さは想像に難くありません。

敵兵が山を登ってくるだけでも相当な労力が必要でしょう。そこに守る側が待ち構えていたら、簡単には攻め込めなかったはずです。

城は単なる建物ではなく、地形を含めた防御施設なのだということを、竹田城跡を歩くことで実感できました。

雨の竹田城跡。それでも訪れる価値は十分

山頂付近では雨が次第に強くなり、風も出てきました。

ゆっくり時間をかけて見学したかったのですが、天候が悪化してきたため、今回は早足で見て回ることにしました。

せっかくここまで来たのだから、もっとじっくりと石垣や景色を楽しみたい。

そう思いながらも、雨と風の中では無理はできません。安全を優先して、見学を切り上げることにしました。

それでも、雨の中で見る竹田城跡には、晴天とは違った雰囲気がありました。

雲に覆われた山々。しっとりと濡れた石垣。視界の先に広がる、少し霞んだ風景。

華やかさというよりも、静けさと歴史の重みを感じさせる景色です。

晴れた日に訪れれば、もっと遠くまで見渡せて、開放感のある眺めを楽しめたでしょう。

しかし、天候が悪かったからこそ、山の厳しさや自然の中に築かれた城の存在感を、より強く感じられた面もあったと思います。

とはいえ、やはり次に来る機会があれば、ぜひ晴れた日に訪れたいものです。

時間を気にせず石垣を眺め、山頂からの景色を楽しみながら、戦国時代の歴史に思いを巡らせたいと思いました。

一度は見てみたい、雲海に浮かぶ「天空の城」

竹田城跡といえば、やはり有名なのが雲海です。

秋から初冬にかけて、気象条件がそろうと、周囲の山々や城下の風景が朝霧に包まれます。その雲海の上に城跡が浮かんでいるように見えることから、「天空の城」と呼ばれています。

ただし、竹田城跡そのものから雲海に浮かぶ城を眺めるというより、向かい側にある立雲峡などから見ることで、その幻想的な姿を楽しめます。

雲海はいつでも見られるわけではありません。よく晴れた朝に冷え込み、適度な湿度などの条件が重なる必要があります。

だからこそ、実際にその光景に出会えたときの感動は大きいのでしょう。

今回の訪問では雲海を見ることはできませんでしたが、山頂からの景色を実際に目にしたことで、雲海に浮かぶ竹田城跡を見てみたいという気持ちがさらに強くなりました。

山の上に築かれた石垣。その周囲を埋め尽くす雲。朝日が差し込めば、きっと幻想的な光景になるはずです。

次回は天候のよい日を選び、時間に余裕を持って訪れてみたいと思います。

竹田城跡を訪れて感じたこと

今回の竹田城跡訪問は、天候には恵まれませんでした。

雨が降り、山頂付近では風も強くなったため、予定していたほどゆっくり見学することはできませんでした。

それでも、実際に自分の足で山を登り、石垣を目にし、山頂からの景色を眺めたことで、写真だけでは分からない魅力を感じることができました。

何より印象に残ったのは、やはり山頂に城を築いたことへの驚きです。

戦国時代の人々が、どのような思いでこの山に城を築き、ここを守っていたのか。そんなことを想像すると、歴史上の出来事が少し身近に感じられます。

そして、こうした場所を訪れることができるのも、ドライブ旅行の楽しみです。

目的地までの道のりも含めて、その土地の景色を楽しみ、歴史を知り、実際に歩いてみる。単に有名な観光地を見て回るだけでは得られない体験があります。

今回は雨のため、少し慌ただしい見学になりましたが、竹田城跡はもう一度訪れたいと思える場所でした。

次はぜひ晴天の日に、できれば雲海にも出会いたいものです。

姫路城の壮大な天守とはまた違う、山城ならではの迫力と歴史のロマン。

戦国時代の山城を体感したい方には、ぜひ一度訪れてほしい場所です。

今回の中国地方ドライブ旅行、次はどんな景色や歴史に出会えるのか。旅はまだまだ続きます。

竹田城跡を訪れる際のポイント

  • アクセス: 北近畿豊岡自動車道・播但連絡自動車道の和田山ICから車で約10分で駐車場へ
  • 駐車場: 山城の郷に一般車両用駐車場あり
  • 登城: 山城の郷から舗装された西登山道を徒歩で登るルートが便利
  • 服装: 歩きやすい靴がおすすめ。雨の日は雨具を用意し、滑りやすい場所に注意
  • 雲海: 秋から初冬の早朝が狙い目。ただし、発生は天候条件次第

※登城にかかる時間、バスの運行、入城時間、登山道の通行状況は時期によって異なります。訪問前に竹田城跡の公式サイトで最新情報を確認してください。

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50歳過ぎて登山をはじめました。

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