3月上旬、快晴の朝。
西湖のほとりにあるいやしの里根場登山者駐車場から、王岳と鍵掛峠を目指して歩いてきました。まだ冬の空気が残る早春の山。標高はそれほど高くないものの、富士山を間近に望むことができるこのルートは、静かな山歩きを楽しみたい人にはとても魅力的です。

この日の駐車場の気温は0度。車を降りた瞬間、ひんやりとした空気が頬に触れ、思わず背筋が伸びます。空は雲ひとつない青空。今日は間違いなく、素晴らしい景色が待っているはずです。

静かな森を登る序盤

登山口からしばらくは、落葉樹の森の中をゆっくりと登っていきます。
冬の間に葉を落とした木々の間からは、西湖の青い水面がちらりと見え、まだ朝の光が柔らかく森を照らしています。

足元には霜が残っており、ザクザクとした感触が心地よい。3月とはいえ、このあたりはまだ冬の名残が色濃く残っています。

登りはじめは比較的緩やかですが、標高を上げるにつれて徐々に傾斜が強くなります。息が上がり始めたころ、ふと振り返ると木々の向こうに富士山の白い山頂が見えてきました。

まだ山頂ではないのに、すでにこの景色。期待が高まります。

王岳山頂、圧巻の富士山

しばらく歩くと、視界が一気に開けました。
王岳(標高1623m)山頂に到着です。

そして目の前に広がるのは、まさに絶景。

巨大な富士山が正面にそびえ立っています。

雲一つない青空の下、真っ白な雪をまとった富士山。
その堂々とした姿は、何度見ても圧倒されます。

山頂からは西湖や河口湖も見渡すことができ、広がる景色のスケールに思わずしばらく立ち尽くしてしまいました。

この日は空気も澄んでいて、遠くまでくっきりと見えます。
富士山の裾野の広がりまで、はっきりと確認できるほどでした。

登山の疲れが一瞬で吹き飛ぶ、そんな時間です。

山頂で温かいコーヒーを飲みながら、しばらくこの景色を楽しみました。気温は低いものの、日差しがあるため思ったより寒くありません。

静かな山頂で、贅沢な時間が流れていきます。

鍵掛峠へと続く尾根歩き

王岳からは鍵掛峠へ向けて尾根を歩いていきます。
この区間はアップダウンがあり、なかなか歩きごたえがあります。

ロープ場に注意

鍵掛峠へ向かう途中には、ロープが設置された急斜面があります。
距離は短いですが足場がかなり不安定な岩場の急斜面で、雨のあとなどは滑りやすそうな場所です。

ロープをしっかり握りながら、慎重に一歩ずつ登っていきます。足元は結構高度感あり、気を抜くと足を滑らせそうな場所なので注意が必要です。さらにロープを上り切った後も少し油断できないところが続きます。

こうした変化のある登山道が、このルートの面白いところでもあります。単調な登りではなく、適度に緊張感があるため飽きることがありません。

ロープ場を越えると、再び静かな森の尾根歩きへと変わっていきます。

尾根上は所々で視界が開け、富士山を横目に見ながら歩ける場所もあります。
こうした景色が続くと、足取りも自然と軽くなります。

森の中はとても静かで、聞こえるのは風の音と自分の足音だけ。

本日は平日。すれ違った登山者はゼロ。落ち着いた山歩きを楽しめるのが魅力です。

3月の山はまだ芽吹き前で、景色は少しモノトーンですが、その分富士山の白さと青空のコントラストがより際立って見えます。

春と冬の境目のような、不思議な季節の山歩きです。

早春の王岳ルートは魅力たっぷり

今回歩いた、いやしの里根場から王岳、鍵掛峠へのルート。

・富士山の絶景
・適度なアップダウン
・ロープ場など変化のある登山道
・静かな雰囲気

これらが揃った、とても魅力的なコースでした。

特に王岳から見る富士山の迫力は、このルート最大のハイライトと言っていいでしょう。

3月の朝は気温0度と冷え込みますが、その分空気が澄み、景色は格別です。

冬の名残を感じながら歩く早春の山。
そして目の前に広がる、日本一の山。

麓には、西湖いやしの里根場があり、結構多くの観光客が来ていました。

静かな尾根を歩きながら、改めて「やっぱり山はいいな」と感じる一日になりました。

また季節を変えて、今度は新緑の頃にも歩いてみたいと思います。

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50歳過ぎて登山をはじめました。

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