
12月初旬、静岡市葵区の梅ヶ島温泉から八絋嶺へ登ってきました。
この時期は雪の状況が気になるところですが、この日は登山道に積雪はなし。ただし標高を上げるにつれて現れたのは、思いがけない美しい景色――霧氷でした。
登山開始



早朝、梅ヶ島温泉駐車場に到着。気温は低く、吐く息は白いものの、空は雲ひとつない快晴。駐車場は広く整備されていて利用しやすく、トイレも完備。しかもウォシュレット付きというのは地味にありがたいポイントで、登山前の準備を落ち着いて整えることができます。
身支度を済ませてスタート。温泉街を抜け、登山口へと向かいます。序盤は緩やかな林道歩きから始まり、徐々に登山道らしい雰囲気に変わっていきます。植林帯の中を進む静かな道。足元には落ち葉が敷き詰められ、踏みしめるたびに乾いた音が心地よく響きます。



標高を上げるにつれ傾斜も増し、じわじわと体に負荷がかかってきます。とはいえ危険箇所は少なく、淡々と高度を稼いでいく感覚。途中で振り返ると、木々の隙間から富士山が顔を出し、思わず足を止めてしまいました。冬の澄んだ空気のおかげで、その姿はくっきりと際立っています。
山頂へ

さらに登り続けると、景色が一変します。
周囲の木々が白く染まり始めたのです。


「霧氷だ…」
葉を落とした枝という枝に、繊細な氷の結晶がびっしりと付着し、まるで白い花が咲いたような幻想的な光景。風が吹くたびにキラキラと輝き、太陽の光を受けて宝石のようにきらめきます。雪はなくとも、これだけで十分すぎるほどの冬山の魅力を味わえました。
標高が上がるにつれて霧氷はさらに密度を増し、まるで白いトンネルの中を歩いているかのよう。寒さは厳しいものの、その美しさに足取りは軽くなります。
やがて山頂近くの稜線へ。
ここで一気に視界が開けました。

振り返れば雄大な富士山、そして南アルプスの山々が連なる大パノラマ。空はどこまでも青く、冬ならではの抜けるような透明感。これまでの登りの疲れが一瞬で吹き飛ぶような絶景です。
風は冷たく頬に刺さるようですが、それすらも心地よく感じるほどの開放感。しばらく立ち止まり、この景色をしっかりと目に焼き付けました。



山頂に到着。標高1,918mの八絋嶺は、派手さはないものの静かで落ち着いた雰囲気。木々に囲まれた空間ですが、ところどころから展望も楽しめます。ザックを下ろし、温かい飲み物で一息。冷えた体にじんわりと染み渡ります。
下山
下山は来た道を戻ります。登りで見た霧氷は、太陽が高くなるにつれて少しずつ溶け始めていましたが、それでも十分に美しく、最後まで楽しませてくれました。
無事に梅ヶ島温泉へ戻り、今回の山行は終了。
標高差はしっかりあり、体力的にはややハードですが、その分得られる満足感は大きいコースです。
そして何より、雪がなくてもこれほどの冬景色に出会えるとは思っていませんでした。霧氷と快晴、そして稜線からの絶景。すべてが揃った、まさに「当たりの日」。
下山後は温泉に立ち寄り、冷えた体をしっかりと温めて帰路へ。
登ってよし、癒されてよしの梅ヶ島エリアは、やはり魅力的な山域だと改めて実感しました。
八絋嶺――静かで、力強く、そして美しい山。
冬の澄んだ空気の中で歩くこのルートは、間違いなくまた訪れたくなる一本です。
◆今回のルートと難易度
- コース:梅ヶ島温泉駐車場 〜 八絋嶺 往復
- 総時間:約5時間(休憩含む)
- 標高差:約1,100m
- レベル:中級(体力がやや必要)
体力的には少しキツい部分もありますが、
休憩を挟みながらゆっくり歩けば問題ありません。
◆ 八絋嶺(梅ヶ島温泉スタート)の登山強度
【総評:中級レベル(体力はしっかり必要)】
・標高差:約1,100m
・コースタイム:4.5〜6時間(往復)
・序盤から一定の登りが続き、急登区間も多い
・山頂付近は標高2,000mで空気が薄くなりやや息が上がる
・冬〜早春は残雪・凍結の可能性あり
「危険性の高い場所は少ないけど、体力的にはしっかり登る山」という位置づけです。
◆ 体力面での目安
▶ 標高差1,000m超の登山に慣れていれば“ちょうど良いトレーニング”
標高差1,000m前後の山に普段から登っている方は、
「キツいけど楽しめる」レベル。
◆ 八絋嶺は 平均135ぐらいになる可能性が高め
登りの持続時間が長く、急登もあるので、心拍はやや高く出やすい特徴があります。
◆ 心拍数の観点からみた強度
- 登りの平均心拍:140〜155 になりやすい
- 全体平均:130台後半〜140前後
特に標高1,500〜1,800mの区間で、心拍が上がりやすい傾向。
→ “しっかり鍛えられる山”
→ 下山後に「あ〜疲れた…でも達成感!」となるタイプ
◆ 結論
▶ 梅ヶ島温泉からの八絋嶺は
**体力度:中級(やや強め)
トレーニングにも最適な山**
標高差1,000m超を登り切る達成感があり、
富士山の展望も、静岡県の山々の眺望も抜群で、
「登りごたえ」と「満足感」のバランスがとても良いコースです。